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初めて知ったこと [備忘録]


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父方の祖父は、父が幼い頃に亡くなっているので私は知らない。

そういえば、私は祖父の話しをあまり聞いたことがない。

父は話していたんだろうけれど....

多分 ”聞いてなかった” のだろうと思う。



なので....

お盆で会った時、いろいろ質問してみた。

いつもなら同じ話を何回も繰り返すので辟易する...

でもこの日、95歳の父は頭が冴えていたね (*'▽')



父が10歳の時、私の祖父は51歳の若さで亡くなったこと。

祖父は身体が弱く、日露戦争の徴兵検査で落とされて

複雑な劣等感を抱えている様子が子ども心にもわかったので

早く死に別れたのはつらかったけど

ある意味、長生きするのは酷だったのではないかと

息子としては思ったこと。



一番上の姉とは18歳 年が離れていて

三人の姉の夫、みんなそれぞれ優しく温かく接してくれ

いつも父親代わりになってくれたこと。

陸軍兵学校に合格して入学した時には、

こうちゃんと呼んでいた次女の夫が、遠い浜松まで付き添ってくれたこと。

その、こうちゃんと三女の夫は戦争に行って死んだこと。

戦後、未亡人の姉たちは子供を抱えて すっごく苦労したこと。



第二次世界大戦で父が復員してきた時

私の祖母が、玄関先で父の姿を見て泣き崩れたこと。

同級生が走ってきて抱きつき

「よく生きて帰ってきたなぁ!良かった!」

と言ってくれたこと。

その同級生の弟は南方に行った船で 死んでしまったこと。



遠くを見るような顔つきで饒舌だった。

母親が玄関で泣き崩れた話しをした時 父は涙した。

こんな姿は見たことがなかった...



私は まだまだ知らないことがたくさんある、と思った。


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