好きな本 [本]
紅茶 [本]
スウェーデンの中学教科書 [本]
本を読むということ [本]
美智子皇后の講演を記録した「橋をかける」
やさしく わかりやすい言葉で綴られていて
深い思索と多くの示唆に富んだ本だと思います。
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「生まれて以来、人は自分と周囲との間に 、
ひとつひとつ橋をかけ、人とも、物ともつながりを深め
それを自分の世界として生きています。
この橋がかからなかったり、かけても橋としての機能
を果たさなかったり、時として橋を架ける意思を失った時、
人は孤立し、平和を失います。
この橋は外に向かうだけでなく、うちにも向かい、
自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ、
本当の自分を発見し、自己の確立をうながしていくように
思います。」
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最近 目が悪くなって
本を読むのが億劫になっていたんだけれど...
すーっ と読めて
すとん と共感
やさしさ [本]
「ん」まであるく 谷川俊太郎 草思社刊
〝ぼくは、やさしさに女のやさしさ、男のやさしさの別があるとは思わないな。
あの男子は将来
和菓子のアン [本]
和菓子のアン 坂木 司著
タイトルに惹かれて読み始めた
表紙には梅の焼き印のある お饅頭
18歳の梅本杏子がデパ地下の和菓子屋さんで働き始め
お客さんに上生菓子について聞かれることから
和菓子に興味をもって いろいろ学んでいくというストーリー
「こなし」「練りきり」など知っているようで知らないことばかりで
なかなか面白かった
特に おはぎについては 「ほーっ!」と思わず口にしてしまうほど...
おはぎは 七変化する名前を持っていて
春の 「ぼた餅」 秋の「おはぎ」 ← これは知っていた!
糯米を搗かずにつくるから 「つきしらず」
月を当てて 「月知らず」
月が見えないから 「北窓」
いつ着いたかわからないから 「夜船」
搗いている音がしないので隣にもわからないから 「隣知らず」
まぁ...なんというか
日本人は 言葉遊びが好きなんですね...
あっという間に読んだ
私はやっぱり ケーキより和菓子のほうが断然好き(*´▽`*)
伝統芸能 [本]
最近 続けて歌舞伎役者に関する本を3冊読んだ
「小山三ひとり語り」 中村小山三
「菊乃助の礼儀」 長谷部 浩
「菊五郎の色気」 長谷部 浩
4歳から舞台に出て、93歳になる現役歌舞伎役者最高齢の中村小山三のひとり語りは
軽妙で明るく深く 1936年に起きたニ、ニ六事件の時に買った化粧用の刷毛をいまだに
使っている...というくだりには 思わずうなってしまったし
菊五郎には「色気」と 菊之助には「礼儀」
この二冊の本の内容と題名は 読んでみると どんぴしゃりなネーミング
それぞれ三人の人物像が浮き上がって 本当に面白かった
歌舞伎は奥が深くて はまりそうです
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「三人吉三巴白浪」
大川端の場
月も朧に白魚の篝(かがり)も霞む春の空 つめてえ風もほろ酔いに 心持よく浮か浮かと、
浮かれ烏の只一羽塒(ねぐら)へ帰る川端で、竿の雫か濡れてで粟、
思ひがけなく手に入る百両
( ト 懐の財布を出し、 にったりと思ひ入れ、此時上手にて厄払ひの声して
お厄払ひませう、厄落とし、厄落とし、と呼ばはる。)
ほんに今夜は節分か、
西の海より川の中 落ちた夜鷹は厄落とし、
豆沢山に一文の銭と違って金包み、
こいつあ春から縁起がいいわえぇ
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なんて季節感あふれる 歌舞伎の台詞...
明日は立春で満月
染織作家 [本]
ここのところ 続けて...
重要無形文化財保持者(人間国宝)である
志村ふくみさんの本を読んだ。
大正13年生まれというから 今年89歳。
科学染料が隆盛するなかで ひたすら自然染料にこだわったひと。
いろんな織物の技術がでてきても 一生平織りだけに徹してきたひと。
自然染料と平織だけで60年...。
重要無形文化財保持者の伝記はあっても
自分自身の言葉で書物を残すのは
そんなに多くはないだろうと思った。
雑誌のインタビューでは
「なぜ コツコツが大切かといば、材料と親しくなるからです。」
「人の人生も機織りのようなものだと思います。
いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。
でも最後には必ず、トン、とやって一日が終わり 朝が来る。」
この本を読んでいるうちに 着物を着たくなった。
七歳のお祝いには まだまだ年数はあるけれど
孫の着物を確認しようと箪笥をひらく。
そしたら
母が縫ったもの...
叔母が染めた着物がたくさんあった
すっかり忘れていた。
これからは 演奏会やあらたまった所へのお出かけには
できるだけ着物を着よう
そう 思った
もったいないものね...。