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夏至 [Daily note]


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夏に至ると書いて...夏至。

梅雨の合間に出てくる太陽の力は

4・5月ごろに比べると本当に強いね。

そうだ 今夜はキャンドルナイト[ひらめき]



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録画しておいたETV特集 澤地久枝の

「滄(うみ)よ眠れーミッドウェー海戦の生地ーⅠ・Ⅱ」を見た。



若い頃に読んだ時は

可哀そう....という気持ちだけだったような気がする。



でもこのドキュメンタリーを見たら

何度か堪えきれず目頭が熱くなった。



澤地久枝さんは今92歳

この本は40年前に書いたという。



ミッドウェーという地名は 以前から気になっていた。

うちの菩提寺には

門を入った右側に45柱墓が

同じ大きさの墓石、同じフォントの文字で立っている。

この地域から第二次世界大戦へ出征して亡くなった45人の

名前、年齢、家族、亡くなった月、亡くなった場所

それらが丁寧に記されているので

お墓参りの時に 一つ一つ読むようにしていた。

いくつかの墓石に「ミッドウエーで戦死」とあり

揃って年齢が若いことが心に残っていたのだ。



この海戦域で死んだ人数を

大本営が「戦死者 約〇〇名」と

おおよその数を発表したのに対し

彼女は、日本兵 3,064名 アメリカ兵364名の

名前、出身地、年齢、入隊日

その曖昧だった死者の数を調べ上げ

日本国内はもとよりアメリカまで

残された家族に会いに行って、この本を執筆した。



それがまた...

将校など上層部の人間の家族ではなく

10代後半の子ども

新婚だった夫

兄や弟を亡くした人を訪問し、インタビューしているのだ。

多分、資金面 エネルギー 手間 膨大な時間 

地道な作業の連続だったろうし、

ご苦労が多かったと思う。

凄ーい[あせあせ(飛び散る汗)]



戦争に勝ち負けはないよね....やっぱり。

残るのは、本人の無念と

かけがえのない家族を亡くした 終わりのない悲しみだけ。

地元にある菩提寺の墓にも

45通りの悲しい物語があっただろうと思う。



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夏至の今日は

いろんなことを考えた日