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惻隠(そくいん) [つれづれ]


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今日は 長板中置き平手前

風炉でのお稽古も 

今年は今日が最後だった



〝中置き〟は 季節を敏感に表現する形だと思った

あたりの草も枯れ始め 寒さを感じるようになって

釜を少しでも客人の近くに置く...

お茶って なんて奥が深いんだろう




蓋置は 井筒形に唐人の子どもが井戸を覗き込んでいるような形だったので

質問したら...

一閑人蓋置(いっかんじん ふたおき)と教えて頂く

一閑人蓋置は、一看人、一漢人とも書いて

井看人(せいかんじん)、井戸覗(いどのぞき)とも

惻隠蓋置(そくいんのふたおき)とも表現するそう



惻隠蓋置とは、人形を井戸に落ちそうな子供に見立て

孟子の

「今人乍見孺子將入於井、皆有怵惕惻隱之心」

からきているとかで

本を出してきて教えてくださった

 


一閑人蓋置は、人形の代わりに龍・獅子などが付いたものもあって

人形のないものは井筒(いづつ)

無閑人(むかんじん)などとも呼ぶらしい



七種の蓋置と本から

惻隠の蓋置きについて

丁寧に解説をしてくださった



最近、お稽古へ行っても

所作は勿論だけれど

茶道具にまつわるお話は本当に興味深くて

時間を忘れてしまうね[ぴかぴか(新しい)]