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子規 [本]


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正岡子規の 「 仰臥漫録(ぎょうがまんろく) 」 は

いつ読んでも 

何回読んでも飽きない

なぜ 興味を惹かれるのか 

よくわからないのだけれど....おもしろい。  

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朝.....ヌク飯三ワン  佃煮   梅干し  牛乳一合ココア入り

   菓子パン  塩センベイ

午.....マグロノサシミ   粥ニワン  ナラ漬  胡桃煮付け

   大根モミ  梨一つ

間食...餅菓子十二個  菓子パン  塩センベイ  渋茶

   食過ノタメカ苦シ

晩.....キスノ魚田 ニ尾  フキナマスニ椀  ナラ漬け  

   サシミノ残り  粥三椀  梨一ツ  葡萄一房

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明治33年ごろの 

こういった日々の献立を 毎日、毎日 

規則正しく 繰り返し書いている。

しかも 彼は慢性結核を患っている重病人!

なのに... この あっぱれな食欲!!

命がけで食べて 

書き遺しているって感じがする。

布団に半起きになってこちらを見ている

表紙の裏の 白黒写真からは 

ご飯を毎食 〝おかわり〟しているなんて

ちょっと 想像もできない。

おやつに ほぼ毎日 

菓子パンやお餅のお菓子を食べている

しかも 一回につき 何個も!!

あぁ...そぅそぅ

看護師 秘書 家政婦 経理 すべてを担わせて

いわば  正岡家のすべてを委ねている

妹の律に対して

「律ハ 強情也 人間ニ向ツテ冷淡也 特ニ 男ニ向ツテshy也」

などと 書いていて この部分には ちょっと呆れてしまうし。

でもね...  

それでも 何回読んでも この本は飽きない。

毎日 私や家族が

何気なく食べている食事の内容や

ありふれている日常も

すっごく 大切なことのように

思えてきたりするからね...(´・ω・`)b


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