幼児語 [本]
木瓜
最近.......
柳田國男が全国各地から
子供時代にしか使わない日本語を編さんした
「分類児童語彙」 という本を
ぱらぱらと面白く読んでいます....
昔 自分の子供が赤ちゃんだったころ
近くにいた子育ての先輩から
「 ぶーぶー、ぽちゃ、くっく なんて日本語はないのよ!
ちゃんと...くるま、お風呂、くつ って教えなきゃだめ!!」
結構 強く注意され
なんとなく理不尽で納得のいかない感情を抱きながらも
当時 若かった私は
この子育ての先輩が 家に来る時は
自分も子供も.....幼児語を使わないようにと
いつも緊張していたことを
今 おかしく思い出しています
なぜなら.....
この本を読んでいると 幼児語が、日本の子育て文化を伝える
大切な言葉であることがわかるからです
舌のまわらない幼児が 最初に口にする言葉は
だいたい同じような 響きの良い
大人だって懐かしくなるような 自然の発音なのもわかります
母親かまたは最初の食べ物が 「 マンマ 」なのは
世界共通語とか.....
特に 「のんのんさん」の項目は 相当な量で
古代の日月信仰の名残とも書いてあります
幼い人を相手に話をするときには
やっぱり
「わんわんがいるね~!」
「ぶーぶーがきたね~!」
このほうが ずーっと自然だし
いい歳した大人の私だって 大きなお月さまを見たときには
「のんのんさま」 と言いたくなりますものね
この本を当時の私が知っていたら
言い返してあげたのにね~!
あぁ残念......(๑→ܫ←๑)
2010-04-28 22:13
nice!(9)