ここのところ 続けて...
重要無形文化財保持者(人間国宝)である
志村ふくみさんの本を読んだ。
大正13年生まれというから 今年89歳。
科学染料が隆盛するなかで ひたすら自然染料にこだわったひと。
いろんな織物の技術がでてきても 一生平織りだけに徹してきたひと。
自然染料と平織だけで60年...。
重要無形文化財保持者の伝記はあっても
自分自身の言葉で書物を残すのは
そんなに多くはないだろうと思った。
雑誌のインタビューでは
「なぜ コツコツが大切かといば、材料と親しくなるからです。」
「人の人生も機織りのようなものだと思います。
いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。
でも最後には必ず、トン、とやって一日が終わり 朝が来る。」
この本を読んでいるうちに 着物を着たくなった。
七歳のお祝いには まだまだ年数はあるけれど
孫の着物を確認しようと箪笥をひらく。
そしたら
母が縫ったもの...
叔母が染めた着物がたくさんあった#59130;
すっかり忘れていた。
これからは 演奏会やあらたまった所へのお出かけには
できるだけ着物を着よう
そう 思った
もったいないものね...。