2000年10月15日の 新聞の切り抜きを まだ持っている。


見出しは....


『 若田さん皇后さまに返歌 』


若田さんが初飛行をした1996年の翌年


前皇后が歌会始での お題「姿」で 彼のことを詠んだ歌への返歌を 


若田さんが この日スペースシャトル・ディスカバリーから届けた...


という内容だった。


その歌は..... 


 


      果てしなき 間闇(まやみ)の宇宙(そら)に


              生き生きと地球の草の緑輝く


 


 若田さんは この返歌の理由を


「シャトルから地球を見ると本当に青い美しさに感動させられます。


皇后陛下が私たち飛行士のことを短歌に詠んでくださり


とても嬉しく思います。」 とある。


 


1997年の前皇后の歌は...


 


        生命(いのち)おび 間闇(まやみ)に浮きて 青かりしと


                 地球の姿 見し人還(かえ)る


 


多分、私がこの新聞を切り抜いたのは...


歌の素晴らしさはさることながら 


身分や境遇など関係なく


こうして歌のやりとりができるなんて


「日本人ていいなぁ!」


と思ったからではないかと思います。


 


*ハナレグミの「おあいこ」を何回も聴いた日。